リューズガード
側面シールド
2022年より、エアキングはトゥインロックリューズを衝撃から守るリューズガードを備えている。ほとんどのロレックス プロフェッショナル ウォッチに備えられたこの特徴は、ミドルケースの一部として成型された2つの側面シールドで構成されている。これはエアキングの堅牢性に貢献すると同時に、この時計のデザイン性も高めている。
エアキング
一際目を引くミニッツスケールにより飛行時間を瞬時に読み取ることができるエアキングは、航空のパイオニアたちに敬意を表し、ロレックスのプロフェッショナル ウォッチの特徴的な機能を備えている。
デザイン面、機能面ともに、エアキングの独自性は、大きな3、6、9のアワーマーカーと一際目を引くミニッツスケールを組み合わせたダイアルにある。航空時計の世界では一般的なこのミニッツスケール表示は、飛行時間を計測する上で、瞬時かつ最適な視認性を提供する。
エアキングのダイアルを製造するには、さまざまな製造工程が必要だ。ブラックラッカーの表面には、18 ct ホワイトゴールド製の三角形のアワーマーカーと数字のアワーマーカー 、そしてホワイトのパッド印刷によるミニッツスケールが配されている。
1958年に発表された初代モデルと同じ書体で記された「Air-King」の名前や、ロレックスの象徴的なカラーであるグリーンの秒針とRolexのブランド名も大きな特徴である。
エアキングのダイアルに搭載されたロレックス独自のクロマライトディスプレイは、いかなる明るさの下でも最適な視認性を実現する。数字のアワーマーカーと三角形のアワーマーカー、そして針に施された素材は、日光の下では鮮やかなホワイトで、暗闇では強いブルーの光を放つ。この発光物質の性能は、時計製造界の基準を明らかに超えるものだ。
複雑な製造工程の成果であるこの素材は、さまざまな金属酸化物からなる超微粒子パウダーを高温で焼成し、液体樹脂と混合することで得られる。その後、手作業で塗布される。この工程は、素材の量を完璧に量り、ロレックスの卓越性の基準を満たす均一な結果を得るために、非常に高い精度を要する。
エアキングは、水深100 m(330 フィート)までの防水性能を保証する40 mmオイスターケースを備えている。その性能は、高精度クロノメーター認定プロセスの一環として実施されたテストによって確認されている。
堅牢性と防水性の象徴であるオイスターケースは、フォルムと機能の理想的なバランスをもたらすその比率の調和によっても際立つ。
縁に細かい刻みが入れられたバックケースは専用工具で厳重に密閉され、ロレックスの時計技術者だけが特別な工具でムーブメントに触れることができる。また、反射防止コーティングを施した極めて耐傷性に優れるサファイアクリスタルがダイアルを保護している。
2022年より、エアキングはトゥインロックリューズを衝撃から守るリューズガードを備えている。ほとんどのロレックス プロフェッショナル ウォッチに備えられたこの特徴は、ミドルケースの一部として成型された2つの側面シールドで構成されている。これはエアキングの堅牢性に貢献すると同時に、この時計のデザイン性も高めている。
ロレックスのトゥインロックリューズは、2つの防水ゾーンを備えている。それは、防水密閉のためのポリマーやオイスタースチールなど、本質的な性質に基づいて厳選された素材からなる約10の部品で構成されている。
ミドルケースの側面にしっかりとねじ込まれたトゥインロックリューズは、エアキングのオイスターケースの完全な防水性能を実現する上で極めて重要な部品である。
その材質により、リューズに施されたクラウンマークの下の1つまたは2つのドット、またはラインでトゥインロックシステムを認識することができる。オイスタースチール製のエアキングのトゥインロックリューズには、クラウンマークの下にラインが入っている。
エアキングはオイスタースチール製のみである。このロレックス独自の合金は、一般的には航空宇宙や化学産業のような先端技術分野で使用される904Lスチール系統に属している。
1985年、ロレックスは一部のケースに904Lスチールの固体ブロックを使用した、最初の時計製造ブランドになった。
ロレックスのオイスタースチールは非常に耐蝕性に優れ、過酷な使用環境下でもその光沢を保ち続ける。
Superlative Chronometer(高精度クロノメーター)であるオイスター パーペチュアル エアキングには、2022年からロレックスが完全自社開発・製造したパーペチュアルローターによる機械式自動巻ムーブメント、キャリバー 3230が搭載されている。
キャリバー 3230には、ブルー パラクロム・ヘアスプリングが採用されている。耐衝撃性と強い磁場への耐性があるこのヘアスプリングは、温度変化にさらされても極めて高い安定性を保つ。このムーブメントには、特 許を取得したクロナジー エスケープメントも搭載されている。この機構はニッケル・リン合金製で、強い磁場への耐性をもち、高い信頼性を実現する。
ムーブメントの振動子は可変慣性をもつ大きなテンワを備え、ゴールド マイクロステラ・ナットにより精密に調整され、高性能パラフレックス ショック・アブソーバに取り付けられている。2023年以降、ローターには最適化されたボールベアリングが採用されている。
テクノロジーを結集したロレックス キャリバー 3230は、複数の特許を申請している。特に計時精度(日差-2~+2秒)、パワーリザーブ(約70時間)、耐衝撃性と耐磁性、利便性と信頼性において際立った性能を発揮する。