年間のグランドスラムトーナメント4大会のうちの最終戦で、全米テニス協会(USTA)のフラッグシップイベント。
熱狂的な雰囲気
夏の夜の風物詩
アーサー・アッシュ・スタジアムでは、観客席がコートを見下ろすようにそびえ立つ。収容人数は23,800人、テニスのグランドスラム大会でも最大級だ。興奮が最高潮に達するビッグマッチでは、センターコートはまさに「ライオンの巣穴」と化す。夏のニューヨークの熱気の中、注目を集める試合は夜間に行われる。これが、全米オープンが他の大会と違う点だ。選手たちは観客のあふれるエネルギーを糧に、この環境に打ち勝たねばならない。2カ月前のウィンブルドンでの静寂さとは対照的だ。選手も観客も、シーズン4番目で最終戦となるこのグランドスラム大会を常に待ち焦がれており、毎年熱狂的な観客が訪れる。
ココ・ガウフ
新世代のリーダー
2019年、ウィンブルドンのセンターコートでビーナス・ウィリアムズに勝利したココ・ガウフは、わずか15歳にして世界の一流テニスプレーヤーの仲間入りを果たした。2022年に全仏オープンで決勝に進出、翌年には全米オープンで自身初となるグランドスラムのシングルスタイトルを獲得し、さらなる飛躍を遂げた。
ジェン・チンウェン
心を揺さぶる才能
スキル。決意。粘り強さ。若き才能ある新進選手のジェン・チンウェンは、長年の努力により女子テニスのトップ選手の仲間入りを果たした。彼女は2024年の全豪オープンで初めてグランドスラム®のシングルス決勝に進出すると、以降そのパフォーマンスを足掛かりにこれまでで最も成功したシーズンを築き、8月には金メダルを獲得した。彼女はテニスを愛するすべての人々に喜びを、そして国内の次世代の選手たちにインスピレーションを与えている。